日本語教師の勉強記録

関西での日本語教師勉強会やセミナーでの勉強内容。

セミナーに行ってきました

2年前に、はじめてセミナーに参加してからすっかりファンになった方が荒川洋平先生です。

今日も先生のセミナーということで、告知後すぐに申し込んで行ってきました!

…でも、その前に会場近くで勉強会仲間の先生方とランチ♪😊
スペイン料理ガストロテカ ビメンディさん。(会場から徒歩3分!)

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https://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27081431/

1000円のランチに、デザートとエスプレッソも。

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トマトのガスパチョ

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スパイスでマリネしたガリシア豚の鉄板焼

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食後のデザート

 ミシュラン掲載店だそうです。
 お近くの方、ぜひ♪♪
 もう、ディナーのようで…食べたら帰りましょうか?ってお話したぐらいランチで満足してしまいました。でも、やっぱり、大好きな荒川先生のセミナーですから、行かないわけにはいきません!


今日のセミナーのテーマは「学んだことを現場に活かす技術~こんなミカタで知識をミカタにつけよう~」ということだったんですが、特別に「日本語教育推進法案」のお話もありました!これから何が変わるのか?分かりやすいお話を聞くことができました。

日本語学校を新設する場合…いろんな省庁が関わってくるんだけど、今回の法案は文科省が主に動くような内容。ですから「学校教育における日本語教育」がいちばん大きく変わってくる…そうです。日本語教育関連の予算がおりやすくなる、専門家の研修なども今までより行われるようになるとのこと。

でも、やっぱり…私が実体験で(実は、日本語指導を希望して教育委員会に直訴してきました。)感じたとおり日本語教師を「教員」として公教育に配置することは考えていないようだから「支援員」として、学校の中に入るようになるのではないか?ということでした…💧
もしかしたら、給料や保険も…と嫌な予感しかしないのですが。

その他のお話は、コースデザイン・文型・文脈・従来の教え方でいいのか・指導テクニックなど…無料だったんですが、お金払ってでも聞きたいお話ばかりでした。行ってよかったです😊

印象に残ったものだけ書いておきます。


  ・いい授業をしたかったら、1時間の授業に対して4時間ぐらいかけて準備をしてみること。一度一生懸命準備をしたらいい授業ができる。そして、それ以下の授業をしにくくなるからおススメ。

  ・ほめことばは10個以上もっておくこと。

  ・周りを気にせず、学習者のことを考えて役立つことをやってみる。ダメだったらまた考えたらいい、周りより学習者を大切に(涙が出そうになった…)


 

日本語教育のミカタ ―対話で具体的に学ぶ新しい教科書―

  こちらが荒川先生の最新刊です。
  日本語教育の道に進みたい大学生同士の会話で構成されています。時々、先生も(モデルは荒川先生でしょうけど)登場されます。
 日本語教育にこれから携わりたいと思っている方はもちろん、指名の仕方とかまで書かれているの現役の先生方にもおすすめします。

国語の問題集

ずっと日本語教育の本ばかり見ていると飽きてきます(笑)
「これ、見たことがある」「なんか似てる」って思ってしまうんです。よく研究すればいいんですけどね。読解だと意見文が多くて「このまま授業で使ったら難しくてとけないんじゃないか?」と思うこともあります。

以前、どこかでこの本を見かけて購入しました。
最近の国語の問題集、ちょっと日本語の教材っぽくなってきたような…。(私が知らなかっただけかもしれませんが)

出口汪の新日本語トレーニング 基礎国語力編(上): 基礎国語力編・上




「○○の気持ちを考えて書きなさい」とか、
「○○を要約してください」というものは、日本語の授業では使いにくいですが、問題を作るときの参考になりました。

 

 そして、今日もそんな本に出会いました。自分用メモ。

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕




最初は言い換えの問題でした。抽象的なもの→具体的なものへ言い換えられているものを文から探して書く問題や、語順を考える問題がありました。このあたりはN2ぐらいから使えそうな感じでした。

 



正しい接続詞を書いて括弧を埋める問題。
スキーマの整理ができそうな問題。なんでしたっけ?上位語とか下位語…。上位語が食べものだったら、下位語はうどんとかそば…(おなかがすいた💦)

小学生版って書いてありますが、
お受験向けだと思います。(うちの子には無理)

 

 

本当は、日本語の本を探しに行ったんですが、

全然ちがうものを見てしまいました。

今回は、意外と国語の問題集も使えると思います!というお話でした。


☆追記
8月のワークショップですが、8月上旬ぐらいでいかがでしょうか。
大阪市内で開催予定です。

Ed Camp Osakaに参加してきました

今年の目標の一つに「日本語教師以外の人と話せる場へ行く」というのがありました。
今日はその目標がかなう日だとずっとわくわくしていました。
…わくわくは変わらなかったんですが、娘が「一緒に行く!!」と出かける直前に言い出して子連れで行くことに。

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梅田キャンパスって、ほかの大学もたくさんあるんですね。知らなかった。(一般の方でも大学によっては、学食が食べられたりしますよ💕)

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子連れ、数分遅刻…でも、快く受け入れてくださいました。
私も娘も名札をつけて、参加!

受付でシールをいただいて、自分にあてはまるところにシールを貼ります。この時は娘が最年少。教員だらけでもありませんでした。

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 生でグラレコを見ました…✨
 グラファシさん、グラフィックファシリテーターの略です。
 めっちゃ、かっこいい!いろんな年代の方がいますし、みなさんメインの仕事がちゃんとあるようです。(娘もこの絵ばかりみてました)

まず、自己紹介から。近くにいた方と6人グループで自己紹介をしました。
高校生が2人!あとは、会社員だったり教員だったり…やはり日本語教師はレアでした。

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会場にはこんなモニターが複数あって、ここに話し合うテーマが発表されます。
私は「公教育での日本語教育」に興味があって、「先生の役割」へ。

実際に話し合ったのは…

1.どんな教師だったら日本一の教師と言えるか?

 ハイレベルの学生(生徒)をいい学校に入れることができる教員?
 (いや、よくできる生徒は放っておいても勉強するし、学校でも教えることがないとの意見もあり)
 勉強が苦手な学生を引き上げることができる人がいい教員?
 (でも、上手くいかなかったら…集中攻撃)

2.部活も専門家に任せたほうがいい。教員は強化を教えることに集中したほうがいい。

3.教えることは楽しいけど、金銭面が伴わない。
  教室では自分だけだけど、やっぱり組織の一員(出すぎるのはよくない。周りの教員と足並みをそろえないといけないような空気がある)優秀な教師は本を出版したり、勉強会を開いて自分の考えをシェアしている

 などなど。
 日本語の話はあまりできませんでした。というか、現場にいる私が話さないと何も知られていないんだな…と実感しました。


お昼からはテーマを変えて話し合いが行われました。
私が選んだのは「ICT教育・ICT教育って必要?」です。
ここに集まっていたのは、実際にICTを使っている先生、情報科の先生、興味がある社会人の方。

 ICT教育?ICTを使った教育?
 そもそもICTって何?というところから議論スタートです。
 コミュニケーションを学ぶのか、パソコンやSNSを使ってコミュニケーションをとることを学ぶのか…。
こう考えるとICTと言っても色々な使われ方があって、何から勉強していけばいいのか分かりませんね(笑)

 私がいちばん感じたのは、国内は結構進んでる!ってことです。
 つい最近まで学校にブラウン管テレビがあったり、紙にまみれて仕事をしているのですが、日本の中学校や高校はタブレットがひとり1台の時代になってきています。でも、活用されているか?となると話は別…。
 
 議論の最中に何度か出ていた「学校のガラパゴス化
 日本語学校もそうですよね。
 中学校や高校は何をするにしても安全重視。生徒の評価をするのは教員のみ、ICTを使って外の世界とうまく結び付けたい…でも、セキュリティが心配といった声もありました。
 これからは使っていかないと…ICTリテラシーは生徒のほうが上!という意見もありました。
 日本語学校にも共通して言えることがたくさんあって、頷きっぱなし💦


 各話し合いの場所でグラファシさんが話し合いを聞きながら可視化してくださるんですが、それがすばらしい!!できるものなら私は板書にこれを取り入れたいのです。パワポとこれ。めっちゃいい😊

 

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話し合いをまとめる方が1名。紙にかく方が1名。
最後に全部貼り出して、参加者が自由に見て回る時間がありました。

結局娘はほとんどお絵かきをしていて、スタッフのお姉さんに遊んでもらっていました…(すみませんでした)


熱気あふれる、すばらしいイベントだったと思います。
ほぼ一日中ありましたが、あっという間でした。各話し合いの時間が1時間ありましたがそれもあっという間。「否定しない」「人の話を聞く・話しているときはだまる」「意見を尊重する」だったかな?大きなルールが最初に提示されていて、否定されることなく意見を言える場所っていうのはとても大切だと思いました。

日本語教師、まだまだ知られていないなというのがいちばんの大きな感想かもしれません。
もっとわたしたちの仕事や学習者について知ってもらえるように動いていくのも、責任のひとつかと思います。

長くなってしまいました💦












日本語教師ワークショップ vol.1

はじめまして。

ここには、セミナーや勉強会の記録を残していこうと思って開設いたしました。
そして、今日は…ネットで繋がった先生方とのワークショップを実施いたしました!
ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。
拙い進行役で申し訳ございませんでした。

テーマは大きく3つ。

1.最近の気づき
2.PPTを使った効果的な授業方法について
3.発話意図を意識した例文づくり(グループワーク)

だったのですが、話が広がったり、用意したもの以上に良いご意見が出ていました(笑)

1.最近の気づき
愚痴や不満ではなく、仕事をするうえで気づいたことです。
今回8名でのワークショップだったので、予めご意見を伺っていました。

ある先生が「受験は初級のころからはじまっている」と。
そうですよね!受験の年になってあわてても手遅れです。
大事なことだから、できれば母語で話ができればいいというお話も出ていました。
私も昨年受験生担当でしたが、面談のたびに目標が変わる学生さんがいました…。

2.PPTを使った効果的な学習方法
ネットで繋がった先生とお会いするたびに「みなさんデジタルものに強い!」って思っています。でも、使いたいけど何をしていいのかわからないと思っていらっしゃる方もいますよね。
今回は過去のパワポExcelで作った作品をご披露いただいたり、スマホを使ってすぐに授業で活用できるツールやアプリをご紹介いたしました。教えたり教えられたりです。
私からは、iPhoneにはメモ帳にスキャン機能があるから簡易的に使えるというお話を。Excelでは関数を使ったおもしろいものを見せていただきました。
あと、拡張子のお話もいたしました。(これ、知らないととんでもないことになることがあります…)

3.発話意図を意識した例文づくり
時間がなく、走り気味になってしまいましたが、
今回は使役(強制)で例文を考えてもらおうと思いましたが、導入方法の話になっていました。
導入もいろいろですね~…。
私も何も指示がなければ、授業が始まる前に何をした?(立ちました)どうして?(言われたから)誰に?(先生に)って導入しますが、それ以外もありますよね。
そこから、動詞の話・誤文の話と続いてあっという間に3時間終了!


参加者全員がほどよくしゃべっていたように思います。
やっぱり、話し合いは必要ですね!



このワークショップは不定期開催にします。
目安として、出版社さんが多い時期は開催しませんが、
なにもない月はしようかな?と思っています。

…その前に、勉強会の主催者もどうするんだろう?
交代制?わたしが場所取りぐらいならやりますがどうしましょうか。

仕事が楽しい人も、少し疲れた人も、
ここに来ればまたやる気が出て月曜日からの仕事にすぐに役立つような場所に

できればいいと思っています。


では。
明日ははじめて参加の噂の勉強会に参加してきます!